活動記録 2019年1月24日 雄勝町名振のおめつき

事務局四倉です。

毎年1月24日は雄勝町名振の奇祭「名振のおめつき」(宮城県指定無形民俗文化財)の日。昨年は爆弾低気圧などの悪天候の為にご祈祷のみでしたが、今年は舞台(担ぐ屋台・山車)巡業、寸劇の「おめつき(思いつき)」もありました。
(名振のおめつきは春祈祷も兼ねているとのこと)

始まりは雪が舞い散り、海から吹く風もとても冷たい中で神事が執り行われました。名振の方と、おめつきの日は大体こうだから、これは神様が喜んでいるに違いないと震えながら話ました。

今年もここのお祭りで会う「明日襷」の宮田宣也さんを始め祭男のメンバーが舞台巡業の助っ人に駆けつけていました。震災後から毎年雄勝のお祭りに関わってくれている方々です。毎年、名振や大須の祭りに顔を出すと高確率で会える外の方々。




ご祈祷も終え、みんなが山車の周りに集まり囃子を鳴らし熱気を上げて、いざ巡業開始。



開始早々にモミだす。屋根に薄っすら積もった雪が一気に落ちる。

ところで、この舞台の大きさは昔から決まっているらしい。おめつきの起源の時代(1780年頃)に、大火事があり集落が焼けてしまう。それで火伏せの神である秋葉神社の碑を建て、舞台を巡業し安全を祈願しているとのこと。その舞台が通る幅を開けておけば火事になっても燃え移りづらいという事も耳にしました。



やっぱりこの人、神山会長もいました。太鼓のすぐ脇を縄張りにします。



寸劇「おめつき(思いつき)」が始まる前に獅子舞をします。今年はいつも来る味噌作愛好連副会長の佐藤さんが来れず、神山会長と僕で獅子舞をしました。
名振の獅子頭、立派で重い!



舞台巡業の時、獅子頭はバンジョウ(漁業用のプラ製バスケット)にスポッと入れて持ち運ばれていました。ピッタリサイズ。



寸劇中、倉庫の中で囃子の笛の方と囃子について色々と話が弾みました。
今年は笛が一人しかいないので手伝ってほしいと声をかけていただき、名振の囃子はまだ勉強中でしたが吹かせていただきました。
(来年は、しっかり名振の囃子を身体に叩き込んで来ます!)

おめつきも終盤には、舞っていた雪も無くなり、空は青く澄み渡っていました。

この伝統行事が続くことを願い、一緒に出来ることを考えて行動していきたいと思います。




2019年 名振のおめつき動画



新聞などのメディアでも取り上げられました。

2019年1月25日 河北新報
Web版 https://www.kahoku.co.jp/tohokunews/201901/20190125_13025.html



2019年1月25日 石巻かほく
Web版 http://ishinomaki.kahoku.co.jp/news/2019/01/20190125t13003.htm




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